エスプレッソな挫折な日々
せれぷなオウチにかつては、
それはそれは、優雅で雅でそれでいて家庭的で自由快楽主義的な飲み物があった。
いや、それは、飲み物というよりは、儀式、いや、日常があった。
そう、エスプレッソだ。
前記事は、エスプレッソとの蜜月の思い出を書いた。
あの時は、本当に良かったじゃないけれど、
ボクとエスプレッソの関係は、最高なときを迎えていた。
お出かけして、オウチに戻り
ふとした時間を感じると、コトコトとキッチンに向かい
モカエクスプレスを火にかけ
エスプレッソやラテを嗜む日々。
次第に、モカエクスプレスには
ふきこぼれたエスプレッソが焦げを底につくり
じょじょに、経年変化をその表面に刻み始めていた。
だが、そんな蜜月は長く続かなかった。
まー、当然終わるなんて思ってなかったわけだが...
諸行無常とは、まさにこんな感じだ。
遊学が終わり、イギリスを離れる時
荷物になるからと、モカエクスプレスを現地に残し
そんなに高くないから、同じものを日本で買えばいいと
在留日本人に、ボクはボクのモカエクスプレスを手放した。
そして、慌ただしい日常が戻って来た。
朝ギリギリまで寝ていて、夜遅く帰宅する、懐かしい日々の帰還。
あら、エスプレッソさん、どこいってしまったの、的な日々。
でも、落ち着けばきっと前と同じように
褐色の彼女と蜜月が再会されるだろうと。
まるで浮気をしても懲りない色男のような自信だな。
そして、忙しさのあまり、褐色のエスプレッソさんは忘却のかなたに。
...ボクの価値観は、完全にシフトしてしまった。
そんな時、2006年だな、ピンクなリボンが日本を席巻した。
乳がん撲滅のキャンペーンに、あのビアレッティ社が積極的に参加していた。
そして、ボクは、そのタイミングで素晴らしいモノと出会ったのだ。
これだ...

BIALETTI Mukka Express PINK limited version (500個?との噂あり)
ボクは思った。
ボクは普段エスプレッソをあまり飲まない。(お腹痛くなりそうだしさ)
でも、カプチーノやラテなら飲む。
昔、エスプレッソメーカーでよく作ったのも
手間をかけても絶対ミルクさんを温めたり、泡立てたりしたミルクさんとだ
だから、その一手間が省かれれば、絶対また褐色な蜜月が戻ってくると。
これは、牛乳を一緒にいれることで、自動的にエスプレッソを作ると
瞬時に、泡立ったミルクといっしょになり、カプチーノが出来上がる。
まさに、こういうのだよ、アケチ君ばりの、プロダクト。
それに、このピンク色。ピンクリボンのキャンペーンってことは
限定ってことでしょうに。限定だよ、あーた。
経年変化がつくもので、ピンク色。元々数はないのに、
匂いはどんどんしみ込んで
自分だけの、マイエスプレッソメーカーができる喜び。せれぷレス。
そういう極めて、あまちゃんな考えで
新しいピンクな、淫媚な、雰囲気をもつ
一歩先をいったアダルトなムッカちゃんが
せれぷなオウチの仲間入りとなった...。
結果は、想像通り。
3,4度程オウチのキッチンで活躍した。
最後の1回は、そう、かなりひどかった。
ボクは中の掃除をし忘れて、そのままムッカさんを片付けられた。
結構忘れるんだ、このコーヒーのカス掃除。
終わった直後は熱いから、さましてからと思ってそのまま忘れる。
しかも、面倒だからと後回しに放置されがちになる。
そしてそのまま片付けられる。
ある日気付いたら、コーヒーの粉だったものは
白い別の怪しい粉になっている。
そして、底のほうにはどうにも落とせない青白い跡が残っている。
そうなるともう疑心暗鬼になって使えない。
それにこのムッカちゃんは、その鈍足っぽい脚線からもわかる通り
妹分のモカさんのような素直さを持ち合わせていなかった。
たまに牛乳をまったく泡立ててくれなかったり、
時々どうしようもない焦げ臭いラテが出来るときがたまにあった。
まるで、放っとかれていたことを怒るように。
こちらの申し訳なさを見透かすように。
やっぱりちょっとアダルティーな嫌みな仕返しをしてくれるんだ。
やっぱりボクとエスプレッソさんは疎遠になったまんま。
もうあの時の2人には戻れない。
そう思っていた時に、ボクはロッソな彼女に会ったんだ。
その話はまた今度。
そんなこんにゃで、
BIALETTI社 Mukka Express PINK Version ピンクと聞くと全身まっピンクな女性を思い出す人にオススメ
スタバのセンスを買いましたって言う人には
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