北欧デザインのベビーチェア 後編
こういうのが欲しいのさ
あぁん、さて さて。
さては、南京玉すだれ・・・。
昔は、このフレーズをお決まりのように
ちびっ子素人芸みたいなテレビの特番でよく聞いたんですけど、
最近は見てないですね。
今もたまにテレビで放送したりするのかなー。
こういう芸事もちゃんと、イギリスのナショナルトラスト宜しく
やっぱりちゃんと後世に残すように繋いでいる人々もいるんでしょう。
あぁん、さて、さて、さては…。
って脈略ないって思っているんでしょうが、
そうでもないのが、前回からの続きのあの椅子です。
NANNA DITZEL CHILDREN'S HIGHCHAIR manufactured by Kitani
まずはさて、簡単に、この椅子を概略しておきましょう。
この椅子はデンマークデザイン界の女傑、
字句通り生涯現役というに相応しい女流デザイナー、
ナナ・ディッツェル氏デザインの子供椅子です。
(ナナさんの輝かしい功績はこちらへ)
彼女は、長女の出産をきっかけに、数々の子供家具のデザインをはじめ、
次いで、双子の出産をした1955年にこのハイチェアをデザインしたらしい。
彼女のデザインらしい、正円に近い笠木や丸みを帯びた柔らかいフォルム。
他のベビーチェアにはない、家具としての存在感や指物感。
確かに、トリップトラップのような機能性はなく、
最低限の機能しか備えてないかもしれない。
しかも、幼少期までのほんの僅かな時間しか使えないかもしれない。
でも、潔い凛とした姿、シンプルに美しいじゃありませんか。
小さいころから、一流の技、家具の銘品に触れること、
あーなんとかくも羨ましい人生のスタートではなかろうか…。
あぁん、さて、さて…。
さて、本題に入ります。
ここまで読むとこの椅子欲しいですよね?
初孫誕生祝いに贈りたいですよね?
でも、ないのです。
どこをどう探しても見つからないのです。
古い雑誌やら文献なんかを引っ張り出すと、
どうも数年前までは度々紹介もされているし、
販売の価格も載っている。(2002年の価格は、¥38,000ぐらいだった←出典『北欧スタイル No.1
でも、ないのです。
そうなるとますます欲しくなるのがせれぷな人々。
で、わたくし、正確さは保証しませんが、それとなく調べました。
この椅子は、デンマークのKolds Savvarerk社がはじめ製作し、
上記2タイプのデザインで、1990年ぐらいまでデンマークで製造されていたようです。
それが当時ヨーロッパのベビーチェアの規格規制により廃盤になった模様。
その後は、ビンテージ品でしか手に入ることのない幻の椅子に…。
オークションではそれはそれは高値が付けられていたのです。
そして、2000年頃にディッツェル女史がリデザインして、
今のような形になり、Kvist社より復刻。赤茶のベルトが目印です。
が、再びKvist社のコレクションがフレデリシア社に売却された
2005年頃に再び製造販売中止の憂き目にあった模様。
なので、丁度その間に出会えた人はラッキー。
また、在庫が残っているところもあるので、
まだKvist社のモノも探せばミント品があるっていう状況が続いてた訳です。
でも、時はすでに2011年に突入ですよ。
ああん、さてさて…。
玉すだれ然り、この椅子も然り。
イイ物っていうのは絶やさぬ努力によって保たれるのでございます。
(いや、長い。長すぎる。ここまで話を戻すのが。ここまでかかるとは正直思わんだ)

去る2010年秋、
北欧家具をライセンス制作する飛騨高山のメーカー、
Kitani 社がこのハイチェアを復刻し販売し始めたのです。
玉すだれもびっくりな努力の甲斐があって、
今ボクラはこの椅子を再び手にすることができるです。
ボクは門外漢なので、あくまでも憶測ですが、
近年北欧の家具工房がどんどん衰退していくのは
技術の伝承はもとより、そのコストの採算性の問題だと思います。
気軽にあの柔らかなラインは出せないってことです。
そんな中、本当に、キタニ社には頭がさがる思いです。
キタニさんのことはいろんなページで語られていると通り、
北欧家具、とりわけあのフィン・ユールの家具を
ライセンス制作していることからもその技術力は折り紙付きです。
いやー、本当にキタニさんに感謝です。
良いデザインがあっても、作れる場所がなければ、
ボクらはなんと弱い存在なんでしょうか。
つい最近の復刻なので、
キタニさんのWEBにもまだこのハイチェアは載ってないのですが、
キタニさんの製品を扱っているところであればもちろん売っています。
もちろん価格も載っていないんですが、
お値段据え置き2002年当時の¥38,000とはいかず、
(当時のペリカンチェアが、38万円ほどでした。物価上昇恐ろしい)
8万円までいかない程度だったと記憶しています。
ちなみに一番上の写真がキタニ社製のベビーチェアです。
(個人的には、Kvist社の椅子の材質や革のほうが好み)
材質はメープル材。ベルトはヌメ革。
メープル材は多少?飴色に経年変化するでしょうし、
ヌメ皮はどんどん赤くなっていくので、
子供の成長とともに、名作を眺めながらともに生きる。
『う〜ん』思わず、唸ってしまいます。
どうです、みなさんもひとつ記念に贈ってみてはいかがでしょうか。
これなら、F君もきっと満足。ボクも満足。
贈り物とは結局エゴの塊なんだから。
でも、損をしている自分だけ?のようで、なんかバカみたいなのはご愛嬌。
だれか、ボクにもこんな贈り物下さい。
まだまだ知らないオシャレなショップがいっぱい
トラコミュ 東京 インテリア 雑貨、オススメショップ
やっぱり北欧家具が欲しいっす、おねえさん
トラコミュ 北欧家具
『長いんです、それは重々承知しております。自分でもアホだなって思っているんです』














































































































































































































